生きている自然への入り口として、生物多様性を伝える滞在拠点をオープン
沖縄県石垣市の「県営バンナ公園」を管理・運営するNPO法人ECCOM八重山(本社:沖縄県石垣市、以下ECCOM八重山)は、2026年7月18日、公園内に新たな滞在拠点「いきものパーラー」をオープンします。
2025年7月に開設したビジターセンターと連携し、生物多様性を伝える公共空間のあり方を探る取り組みです。カフェ機能を活用して来園者の滞在時間を生み出し、自然への理解や関心を深めることを目指します。

背景|自然との関わり方をどう育むか
石垣島は、人口約5万人の島でありながら年間約150万人が訪れる日本有数の観光地です。またバンナ公園は、生物多様性に触れられる石垣島を代表する都市公園であり、多くの観光客を迎えるとともに、地域住民が日常的に利用する公園でもあります。
豊かな自然環境を目的に多くの人が訪れるからこそ、生きものや自然への理解を深める機会をさらに広げていく余地があります。
ビジターセンター開設から見えてきたこと
こうした考えのもと、ECCOM八重山では2025年夏にビジターセンターを開設しました。
来園者との対話を重ねながら運営することで、研究者や学生、島民、企業、観光客など、訪れる人々の特徴や、それぞれの関心・ニーズが見えてきました。
また、センターで得た情報をもとに園内を巡り、「見つけた」「出会えた」と報告に戻ってくる流れも生まれています。ビジターセンターが交流拠点になりつつある中、その出会いや学びをさらに深める滞在機能となるのが「いきものパーラー」です。
いきものパーラーとは
いきものパーラーは、バンナ公園のコンセプトである「生きている自然の入り口になる」を体現する拠点です。公園内での滞在時間を生み出し、鳥や虫の声、風、植物の香り、湿度の変化など、自然の気配を五感で感じながら、生きものとの出会いを深めます。
生物多様性を表現するクリエイター「クリマロ」と協働により実現。これまでに1,300種以上の生きものをクッキーアートとして表現しており、大学・研究機関・動物園・水族館などと連携し、研究と社会をつなぐサイエンスコミュニケーション活動も展開しています。こうした知見を活かしながら、バンナ公園の自然環境をイメージして開発したオリジナルコーヒー「石垣バンナブレンド」を中心に、自然環境や生きものとのつながりを感じられるメニューを提供。自然を「知る」「感じる」「関わる」きっかけを創出します。
概要
施設名:いきものパーラー
日 付:2026年7月18日オープン
※8月2日まではオープニング期間として特別営業を実施。
8月3日以降は営業時間や提供メニューを調整しながら継続営業を予定しています。
時 間:朝食営業 08:00~10:00(8月2日までの期間限定営業)
通常営業 10:00~17:00(ラストオーダー 16:30)
所在地:バンナ公園北口 ビジターセンター内
内容:
・石垣バンナブレンドコーヒー他ドリンクの提供
・生物多様性を感じられる飲食メニューの提供
・来園者の滞在促進
・クリマロや研究者等による解説・企画展の実施
オープニング記念特別企画 ~八重山の自然にふれる~
いきものパーラーのオープンにあわせて、ECCOM八重山理事であり、「西表島の自然図鑑」の著者である堀井大輝氏による企画展示を開催します。会場では、八重山の生きものを紹介する個展と、バンナ公園を巡るフィールドワークを開催。また、クリエイター「クリマロ」と協働し、八重山の生きものをモチーフにしたクッキーアートの展開も行います。研究や観察によって得られた知見を、アートや体験を通じて伝えることで、八重山の自然や生きものへの理解を深める機会を提供します。

1. 写真展|堀井大輝 写真展「西表島のいきもの図鑑展」
日 程:2026年7月11日(土)〜 9月23日(水)※予定
場 所:バンナ公園北口 ビジターセンター内
時 間:9時〜17時(ビジターセンター営業時間に準ずる)
内 容:西表島在住のナイトツアーガイド・堀井大輝による写真展。著書『西表島の自然図鑑』『西表島のいきもの図鑑1000種』の掲載写真を中心に、西表島の豊かな自然と多様な生きものの姿を紹介する。
2.トークイベント|「図鑑」と「クッキー」で伝える “八重山のいきもの”
日 時:2026年7月18日(土)、19日(日)18:00〜19:00
場 所:バンナ公園北口 ビジターセンター内
料 金:無料
定 員:40名(先着申込順)立ち見含む
申 込:https://banna.jp/events/1583
3.フィールドワーク|図鑑著者・堀井大輝といく!バンナ公園ナイトツアー
日 時:2026年7月18日(土)、19日(日)20:00〜21:00
場 所:バンナ公園北口 ビジターセンター集合
料 金:5,500円/大人、5,000円/中高生、4,500円/4歳〜小学生
定 員:20名(先着申込順)
申 込:https://banna.jp/events/1576
4.ワークショップ|いきものクッキー缶ワークショップ
日 程:7月20日(月)9:30~11:00
場 所:バンナ公園北口 ビジターセンター内
料 金:4,500円(税込)
定 員:10名(小学生〜大人)
申 込:https://yaeyamacookie.peatix.com/
内 容:生きものの生態や環境を学びながら、生態系をクッキー缶で表現する体験型ワークショップ
堀井大輝
西表島ナイトツアー専門店Asante代表|NPO法人ECCOM八重山 理事
西表島を拠点にナイトツアー専門店を運営。動植物の観察・記録をライフワークとしている。動物の習性を熟知しわずかな痕跡からその存在を見つけ出す高い観察眼を持つ。『西表島の自然図鑑(ネイチャーガイド)』の制作をはじめ、八重山地方の自然の魅力を発信している。
株式会社クリマロ いきものクッキーアート専門店 kurimaro collection
生物多様性を1300種以上のクッキーアートで表現するクリエイター。これまで大学・研究機関との共同プロジェクト15件以上、動物園・水族館との連携8件以上を実施し、研究と社会をつなぐサイエンスコミュニケーションにも取り組んでいる。
栗田こずえ
株式会社クリマロ代表・いきものクッキーアーティスト|NPO法人ECCOM八重山 理事
2016年に「kurimaro collection」を創業。霊長類や爬虫類、深海生物、絶滅危惧種など1,300種以上の生きものをクッキーアートで表現。研究者や専門家と連携し、生きものや生息環境の魅力をアートや体験を通じて伝えるサイエンスコミュニケーションに取り組んでいる。クッキーアートを入り口に、生物多様性への関心を育み、生息地へ足を運ぶきっかけを創出している。
NPO法人ECCOM八重山
NPO法人ECCOM八重山は、「生きている自然の入り口になる」をパーパスに掲げ、来園者、研究者、地域住民、事業者など多様な人々と自然をつなぐ活動を行っている。2025年4月より県営バンナ公園の管理運営を開始し、同年夏にはビジターセンターを開設。以降、ナイトツアーや自然観察プログラムを展開している。さらに、2025年秋には「バンナ商店」の営業を開始、2026年夏には「いきものパーラー」の開設を予定しており、自然や生物多様性に親しむ機会の充実を進めている。
また、研究者による調査・観察活動で得られた知見を来園者へ還元し、自然への理解や関心を深める場づくりにも取り組む。公園運営や環境教育を通じて、人と自然のより良い関係性を育むことを目指している。
代表理事: 内山 潔 所在地: 沖縄県石垣市大浜333-1-406
県営バンナ公園
石垣島の中心部に位置するバンナ公園は、標高230mのバンナ岳を中心に広がる日本最南端の森林公園。約279haの広大な園内には亜熱帯の森林や湿地、水辺など多様な自然環境が残されており、石垣島における自然観察や環境学習の拠点となっている。園内には600種以上の植物、1,500種以上の昆虫類、100種以上の鳥類・哺乳類・爬虫類・両生類が生息すると考えられており、八重山地域の豊かな生物多様性を身近に感じることができる。また、季節や時間帯によって観察できる生きものが異なり、多様な自然環境を活かした自然観察やレクリエーションの場として利用されている。
本件に関するお問い合わせ
NPO法人ECCOM八重山 広報PR 坂島(さかしま)
TEL:080-1760-8832 Email:j8@eccom.jp